ジュニアNISAについての一考察

2016年になり、2週間近くが経過しました。

税制については、年を境に改正があるものが多いので、この時期は特に税制の動きに注意が必要です。

 

その中の一つに「ジュニアNISA」というのがあります。

最近よくCMとかでも見かけますね。

 

ジュニアNISAというのは、簡単にいうと、0~19歳までの子供1人当たり年間80万円まで非課税で投資できるという制度ですが、

これってどうなんでしょうね。

 

わかりやすくメリット・デメリットをまとめますと、

<メリット>

・年間80万円まで非課税で投資ができる

・子供が20歳になるまでと長期間非課税の恩恵を受けることができる

 

<デメリット>

・株式投資は損することもある。

・原則として18歳までは非課税で払い出しができない。

※払い出す場合は、通常の課税がされてしまう。

 

個人的には、メリットよりもデメリットの方が大きい気がするのですが。

長期の複利効果の活かせるような高い運用利回りの商品なんて、そうそうないですからね。

 

特に、18歳までは非課税で払い出しができないというのが、気になりますね。

別に非課税枠を使わなくて払い出しをしても、通常の課税に戻るだけですから損をするわけではないのですが、心理的に損をした気分になります。

 

特に株式投資では損が出ることは大いにあるわけですから、子供の大学などの教育資金のためにジュニアNISAを活用するのであれば、やはり学資保険の方が適しているようにも思うのですが、どうなんでしょう。併用という選択肢はありかもしれません。

 

 

私が思う、新聞等にはあまり記載されていない視点からのメリットとしましては、

 

 

①祖父母からお孫さんへ、確実な生前贈与ができる

※一般的な現金贈与などでは、贈与契約書の作成や、贈与であることを立証する必要があったが、日本証券業界が先日金融庁と国税庁の方針に基づいて作成したガイドラインにより、証券会社等が口座開設を受け付けていれば、贈与契約書がなくても名義貸しには当たらないとされている。

 

②株式投資をすることで、株の動向について意識するようになる。

 

③ジュニアNISAを活用することで金融資産の税制について意識をするようになる。

 

といったところでしょうか。

 

確実な生前贈与という意味では、検討の余地はあるかもしれませんね。

 

 

(了)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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