今年も税理士試験の受験生にとって最大のイベント、税理士試験がやってきました。
今年の受験日程は、8月9日(火)~11日(木)
今日は12日ですから、受験生はホッと一息か、放心状態か、とにもかくにも少しゆっくりしたいという心境でしょう。
私が最後に税理士試験を受けたのは、もう11年も前になります。
でも最後の数年間ってわりと着実に合格したということもあって、思い出としてはあまり残っていないんですよね。
それよりも、勉強しても勉強してもなかなか結果を出せなかった、受験時代の初期の方が強烈に思い出として残っています。
私が初めて合格したのは法人税法という税理士試験でも最難関の科目でしたが、その通知が来た日のことは今でも鮮明に覚えています。
大学の合格通知ぐらい嬉しかったなぁ~
税理士業界は、近年受験生が減少しています
これは税理士業界だけでなく他の士業全般に言えることですが
士業は今、大きな変革期にきています。
顧問料のダンピングやITの台頭、士業の人数の増加による競争の激化、税理士を取り巻く環境は今後益々厳しくなることが予想されます。
ただ、これはどの業界でも同じです。
ITがビジネスに浸透するということは、それだけビジネスの賞味期限というか、サイクルが加速するということです。
税理士業界は今まで独占業務によって過保護なぐらい守られてきた業界です。
今でも十分に守られているのですが、ようやく税理士業界もそういう意味で他の業種に少し近づいてきたといえるのかもしれません。
そのように厳しい税理士業界ではありますが
私は税理士というのは非常に魅力がある職業だと思っています。
・収入は自分次第でどんどん増やせれる
・経営者になれる(会社は自分の思うようにデザインできる)
・時間をコントロールできる(平日に休みをとったり、旅行や観劇に行くのも自由)
・小資本でできる(設備投資が他の業種よりも少なく、在庫というのがないため、資金繰りが安定しやすい)
・書籍も出しやすい(他の業種より出版のハードルがかなり低い)
・定年が無い(個人的には、仕事に対する情熱が無くなるまでは死ぬまでできると思っています)
・海千山千の社長と対等に話ができる(話ができる技量・実務能力を身に着ければ)
・一生涯勉強できる(これは心から思います、勉強は楽しい!)
・融資を受けやすい(税理士という資格は社会的に信用がとても高いです)
・賃貸契約を結びやすい(同上)
・お金を残しやすい(やはり数々の節税スキームに精通していることは大きいですね)
・セミナー簡単に開けれる(他の業種ではそうはいかないでしょう)
・大学で教えることもできる(私は今同志社大学で簿記を教えていますが、これも税理士だからこそ!)
・その他もろもろ…
思うがままに書いただけでもこれだけの魅力があります。
どうですか?
少なくともサラリーマンではできないことばかりでしょう。
ちなみに私が税理士試験の各科目を合格した年の受験者数と合格者数、合格率は以下のとおり。改めてみると、なぜか合格率が低い年に合格していることが多かったですね。
仕事をしながらなので、コツコツと1科目ずつの合格でしたが、ゆっくりでも着実に一つ一つクリアして合格を目指せるのが税理士試験の良さの一つかなと思います。
平成12年 法人税法 受験者数8,585人 合格者数899人 合格率10.5%
平成14年 消費税法 受験者数10,042人 合格者数974人 合格率9.7%
平成15年 固定資産税 受験者数1,924人 合格者数198人 合格率10.3%
平成16年 簿記論 受験者数27,976人 合格者数3,005人 合格率10.7%
平成17年 財務諸表論 受験者数22,220人 合格者数3,379人 合格率15.2%
(了)